足立区の耳鼻咽喉科(耳鼻科)・アレルギー科です。花粉症、アレルギー性鼻炎、中耳炎、咽喉頭炎の治療。補聴器相談。

東京都足立区千住旭町39-11
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症状と病気

耳・鼻・のどでよくみられる症状とその原因として考えられる病気をあげてみました。これらの病気の中にはなるべく早く治療を開始した方が良いものもあります。放置せずに、早めの受診を心がけて下さい。

耳の症状

耳が痛い

お子さんに多くみられるのが急性中耳炎で、しばしば発熱も伴います。また、急性外耳炎は耳そうじや水泳の後などで起こることが多く、大人でもよくみられます。

耳が聞こえない

特に明らかな原因もなく突然聞こえが悪くなるのが突発性難聴で、しばしば耳鳴りを伴います。突発性難聴ではなるべく早く治療を開始する必要があります。また、耳あかが非常にたまると聞こえが悪くなることもあります。お子さんに多くみられる滲出性中耳炎は中耳に滲出液がたまる病気で、自覚症状はやや乏しいのですがやはり難聴を伴います。

耳がふさがった感じがする

かぜなどの症状で鼻やのどに炎症を起こすと、鼻の奥から耳に通じる耳管が腫れて耳管狭窄症を起こし、耳がふさがった感じになります。滲出性中耳炎や耳あかでも同じような症状がみられる場合があります。また、低音が障害されるタイプの難聴では、耳鳴りとともに耳のふさがった感じが起こります。

めまい

耳を原因とするめまいとしては、良性発作性頭位めまい症、メニエール病などがあり、回るようなめまい感を伴います。まれに脳梗塞、脳出血あるいは脳腫瘍などを原因としてめまいが起こることもあるので注意が必要です。

鼻の症状

鼻水がでる、鼻がつまる、くしゃみ

かぜの症状による急性鼻炎ではこれらの症状がみられますが、ウイルス性の感染症であることがほとんどで、通常は1-2週間で改善します。それ以上症状が続いたり、繰り返すようであればアレルギー性鼻炎を疑う必要があります。アレルギー性鼻炎では、ハウスダストやダニなどを原因とする場合はほぼ一年を通して症状がみられ、スギなどによる花粉症では花粉が飛散する時期に症状が起こります。また、検査をしても何ら原因がわからず、温度や湿度に過敏に反応してこれらの症状をおこす場合は血管運動性鼻炎(鼻過敏症)を疑います。

膿汁がでる、鼻がくさい、においを感じにくい

副鼻腔(ふくびくう)という鼻や目を取り囲むように存在する顔の骨の中の空洞に炎症を起こし、空洞内の粘膜が腫れたり膿(うみ)がたまったりすることを副鼻腔炎(いわゆるちくのう症)といいます。副鼻腔炎を起こすと、膿性の鼻汁が出たりのどにまわる、鼻がくさいといった症状をきたし、時にはほほや目、おでこのあたりに痛みを伴うこともあります。また、副鼻腔炎とともに鼻にポリープができると、鼻がつまったりにおいの感覚が低下することもあります。

鼻血が出る

鼻出血はお子さんにしばしば見られ、鼻の入り口付近の粘膜が傷ついて起こります。鼻炎があるとさらに起こりやすくなります。大人の場合もやはり同様の場所からの出血が多いのですが、時に鼻の奥からの出血のこともあり、止まりにくいことがあります。繰り返す出血や非常に止まりにくいような場合は、原因となる何らかの病気の一つの症状として鼻出血がみられることもあるので注意が必要です。

のどの症状

のどが痛い

かぜの症状に伴って咽頭炎や扁桃炎を起こすとのどに痛みを生じますが、高熱を伴う場合はインフルエンザや溶連菌感染症など他の感染症の可能性も考えられます。単にのどが痛いだけでなく、物を飲み込みにくい、あるいは呼吸が苦しい感じがするなどといった症状がある場合は重症の炎症を起こしていることもあるので、なるべく早く医療機関を受診しましょう。

声がかれる

かぜの症状とともに喉頭炎を起こすと、声がかすれたり出にくくなったりすることがありますが、通常は1週間以内に改善します。声がれが続くようですと、声帯ポリープや結節といった良性の腫瘍、喉頭がんなどの悪性腫瘍、喉頭の麻痺などの有無についてよく調べる必要があります。

せきが出る

かぜの症状としてせきが出ることはよくありますが、高熱を伴うような場合はインフルエンザの可能性もあります。通常は1-2週間ほどで改善します。それ以上せきが続くようでしたら、マイコプラズマ感染症、百日咳菌、結核といった他の感染症の可能性もあります。また、感染症以外の長引くせきの原因としては、ぜんそくや慢性閉塞性肺疾患(COPD)、副鼻腔気管支症候群、肺がんなどさまざまな病気が疑われ、耳鼻咽喉科に限らず内科的な検査が必要となることがあります。

食事や飲水でむせこむ

加齢や病気によって、のどの筋力や感覚が低下することにより飲み込む機能が低下することがあります。飲み込みがスムーズにいかず、飲食物が誤って気管に入ってしまうとむせこみます。この状態を嚥下機能の低下あるいは嚥下障害といいます。嚥下機能の低下は、特にご高齢の方では肺炎の原因となることがあり、早期に検査、指導および症状に応じた治療が必要です。重度の嚥下障害の場合は、専門的治療や栄養指導、理学療法士によるリハビリなどが必要となる場合があります。